20代後半で年収400万円は高い?低い?
20代後半で年収400万円と聞くと、
- 「普通くらい?」
- 「東京だと少し物足りない?」
- 「地方ならそこそこ?」
など、受け取り方が分かれやすい水準です。
この記事では、公的統計をもとに年齢差を補正した推定平均年収データを使い、
- 20代後半(25〜29歳)× 年収400万円
- 東京と地方
- 男女別
という観点から、「高い・普通・低い」のどこに位置するかを整理します。
結論:20代後半・年収400万円の位置づけ
まず結論からです。
20代後半で年収400万円の場合、位置づけは次のようになります。
男性の場合
- 東京:低め
- 地方:平均的〜やや低め
女性の場合
- 東京:平均的〜やや低め
- 地方:やや高め
同じ年収400万円でも、年齢・地域・性別によって評価は変わります。
東京の男性では平均を下回りやすい一方、地方の女性では同年代の平均を上回る水準です。
なぜこの評価になるのか?
20代後半は、年収の見え方が変わり始める年代です。
- 25〜29歳の間でも年収水準が上がっていく
- 東京と地方の地域差が大きくなる
- 男女による平均年収の差も見え始める
そのため、「20代」という大きなくくりで比較するよりも、25〜29歳の年齢ごとに見た方が、現在の立ち位置を把握しやすくなります。
以下では、東京・地方、男女別に年収400万円の位置づけを見ていきます。
20代後半の場合(25〜29歳)
20代後半・東京・男性
| 年齢 | 推定平均年収 |
|---|---|
| 25歳 | 448万円 |
| 26歳 | 473万円 |
| 27歳 | 499万円 |
| 28歳 | 517万円 |
| 29歳 | 535万円 |
東京の20代後半男性では、25歳の時点で推定平均年収が約448万円となっています。
年収400万円との差は、年齢が上がるほど大きくなります。
- 25歳:平均より約48万円低い
- 26歳:平均より約73万円低い
- 27歳:平均より約99万円低い
- 28歳:平均より約117万円低い
- 29歳:平均より約135万円低い
そのため、東京の20代後半男性における年収400万円は、全体として低めの水準です。
特に28〜29歳になると、同年代の推定平均年収との差が100万円を超えます。
20代後半・地方・男性
| 年齢 | 推定平均年収 |
|---|---|
| 25歳 | 399万円 |
| 26歳 | 411万円 |
| 27歳 | 424万円 |
| 28歳 | 438万円 |
| 29歳 | 452万円 |
地方の20代後半男性では、東京よりも推定平均年収が低くなっています。
25歳では年収400万円がほぼ平均ですが、年齢が上がるにつれて平均を下回るようになります。
- 25歳:ほぼ平均
- 26歳:平均より約11万円低い
- 27歳:平均より約24万円低い
- 28歳:平均より約38万円低い
- 29歳:平均より約52万円低い
そのため、地方男性の年収400万円は、25〜26歳なら平均的、28〜29歳ではやや低めと考えられます。
20代後半全体では、平均的〜やや低めの水準です。
20代後半・東京・女性
| 年齢 | 推定平均年収 |
|---|---|
| 25歳 | 409万円 |
| 26歳 | 424万円 |
| 27歳 | 438万円 |
| 28歳 | 448万円 |
| 29歳 | 457万円 |
東京の20代後半女性では、25歳の推定平均年収が約409万円となっています。
年収400万円との差は、男性ほど大きくありません。
- 25歳:平均より約9万円低い
- 26歳:平均より約24万円低い
- 27歳:平均より約38万円低い
- 28歳:平均より約48万円低い
- 29歳:平均より約57万円低い
25歳であれば、年収400万円はほぼ平均水準です。
一方で、28〜29歳になると平均との差が広がるため、年齢によってはやや低めに位置します。
東京の20代後半女性全体では、年収400万円は平均的〜やや低めの水準と考えられます。
20代後半・地方・女性
| 年齢 | 推定平均年収 |
|---|---|
| 25歳 | 350万円 |
| 26歳 | 355万円 |
| 27歳 | 360万円 |
| 28歳 | 365万円 |
| 29歳 | 370万円 |
地方の20代後半女性では、年収400万円はすべての年齢で推定平均を上回っています。
- 25歳:平均より約50万円高い
- 26歳:平均より約45万円高い
- 27歳:平均より約40万円高い
- 28歳:平均より約35万円高い
- 29歳:平均より約30万円高い
そのため、地方の20代後半女性における年収400万円は、やや高めの水準です。
平均との差は25歳で最も大きく、年齢が上がるにつれて縮まりますが、29歳でも平均を約30万円上回っています。
年齢・地域・性別による違い
年収400万円と各グループの推定平均年収を比較すると、次のようになります。
| 年齢 | 東京・男性 | 地方・男性 | 東京・女性 | 地方・女性 |
|---|---|---|---|---|
| 25歳 | 448万円 | 399万円 | 409万円 | 350万円 |
| 26歳 | 473万円 | 411万円 | 424万円 | 355万円 |
| 27歳 | 499万円 | 424万円 | 438万円 | 360万円 |
| 28歳 | 517万円 | 438万円 | 448万円 | 365万円 |
| 29歳 | 535万円 | 452万円 | 457万円 | 370万円 |
年収400万円の評価は、次のように変わります。
- 東京・男性では、すべての年齢で平均を下回る
- 地方・男性では、25歳ならほぼ平均
- 東京・女性では、25歳なら平均に近い
- 地方・女性では、すべての年齢で平均を上回る
同じ20代後半でも、比較する条件によって100万円以上の差が生じることがあります。
同じ「20代後半・年収400万円」でも評価が変わる
ここまで見てきた通り、同じ年収400万円でも、
- 25歳か29歳か
- 東京か地方か
- 男性か女性か
によって、相対的な位置づけは変わります。
たとえば、25歳の地方男性であれば年収400万円はほぼ平均ですが、29歳の東京男性では推定平均を約135万円下回ります。
一方、地方女性の場合は、25〜29歳のすべてで推定平均を上回ります。
年収を比較するときは、金額だけを見るのではなく、年齢・地域・性別をそろえて見ることが重要です。
推定平均年収データについて
本記事で使用している年収データは、**厚生労働省「賃金構造基本統計調査(2024年調査)」**をもとに、年齢差を補正して算出した推定平均年収です。
賃金構造基本統計調査では、年齢は原則として、
- 20〜24歳
- 25〜29歳
- 30〜34歳
といった5歳刻みの階級で公表されています。
本サイトでは、これらの階級データをもとに、年齢と年収の関係が概ね連続的に変化するという前提で、各年齢の推定平均年収を算出しています。
なお、本記事における地域区分は以下の通りです。
- 東京:東京都
- 地方:東京都を除く地域のうち、大阪府・愛知県・神奈川県を除いたエリア
「地方」は一部の大都市圏を含まない区分であるため、全国平均より年収水準が低く出やすい傾向があります。
これらの推定値は、特定の個人や企業の年収を示すものではありません。
同年代・同地域・同性別における、おおよその位置づけを把握するためのデータとして利用してください。
年収400万円が高いか低いかは、金額だけでは判断できません。
年齢・地域・性別を含めて比較することで、自分の年収が同じ条件の人の中でどの位置にあるのかを確認できます。




